昨日のこと。

今日はフラカンの野音だ〜と気合いを入れたところに、
加藤和彦さんの訃報がまいこんだ。
あれはまだ思春期にも至っていない、遠い遠い昔。
フォーク・クルセダーズの衝撃的なデビューで、
音楽が社会に影響を与えるという事実を
リアルタイムで経験した。
実験的でコミカルな「帰ってきたヨッパライ」と、
歴史の痛みを謳う「イムジン河」。
それまでの日本でのポップミュージックの在り方を
彼らは変えてしまった。
初めて買ったLPレコードは、フォークル解散後、
加藤和彦さんがソロで出した
『ぼくのそばにおいでよ』だった。
『戦争を知らない子供たち』で、壮大なメッセージを発した
北山修さんにも多大な影響を受けたけれど、
反面、浮世離れしたジェントルマンといった印象の
加藤和彦さんに惹かれた。音楽だけではなく、
ファッション、恋愛、食のについての最先端を
加藤さんは何でも知っていて、それを実践していた。
『ぼくのそばにおいでよ』は、
当時の私にはとてもファンタジックな、素敵な音楽だった。
その中に「だいせんじがけだらなよさ」という歌がある。
それは、寂しくなるとつぶやく、
ひとりぼっちのおまじない......なのだという。
昨日は、なぜだかこのメロディが頭の中で回った。

夕方、日比谷野音へ向かった。
そこには、自ら「孤高のバンド」と宣言する、
フラワーカンパニーズがいた。
雄々しくも詩的で、
どこか可愛らしくもある存在感を惜しみなく発揮する。
大団円で迎えた最後のアンコールは
「サヨナラBABY」。
気まぐれな神様、舌打ちひとつ♪
さよならだけが人生だ、と、私もそう思う。
